英語活動単元の基本構想
本校では、新学習指導要領及び東京国際大学教授新里眞男の考えをもとにして、1時間の基本的な学習の流れを「理解→練習→コミュニケーション活動」とすることにした。そして、3時間の単元配当時間にあてはめたスパイラル型の単元を設定していくこととした。なお、児童の英語活動に対する学習の積み重ねが進んできた場合、学習の中での「理解」と「練習」と「コミュニケーション活動」の順序は、より流動的になる可能性もあり、その方が効果的であることも考えられるが、現時点の児童の実態を鑑みた場合、先にあげた学習の流れが適切であると考えた。
図は、本校の単元構想をイメージ化したものである。
単元は、児童がこれまで身につけてきた「コミュニケーション能力の素地」の土台の上に構成される。その土台に、本単元で学習させたい「基本表現」と既習または未習の「扱う語彙」を加え、3つの活動が設定される。
その中で最初に行われる活動が、「理解のための活動」である。「理解のための活動」は、単元の初めでは、主として「基本表現」の理解のために行われ、十分な時間が必要となってくる。単元が進むに従い、その比重は、「扱う語彙」等に移り、それにともない活動時間も短くなると考えられる。活動の形態としては「聞く」ことが中心となる。
次に行われる活動が「練習のための活動」である。「練習のための活動」では、新しく学習した「基本表現」はもちろん、既習の語彙や未習の語彙もその対象となる。活動で取り扱う言語が英語であるという点から、単元を通じて一定時間の確保が必要となると考えられる。活動の形態としては口慣らしやリピートを主とした「話す」ことが中心となる。
3つの中で最後に行われる活動が、英語活動で中心となる活動でもある「コミュニケーション活動」である。単元の最後に、この活動がより本物に近い活動となるかどうかが、単元を構想する上で大きなポイントとなる。より本物に近い活動にするためには、他の活動の内容を十分吟味し関連を図ることが大切である。活動時間は、学習が進む単元の後半にいくにしたがい、より多くの時間が必要となると考えられる。活動の形態としては、まさに、コミュニケーションが主であり、本校でいうところの「わかり合う」ことが中心となる。
上記のような活動を設定し、互いに活動の関連を図りながら、それぞれの活動内容を深め、スパイラル型の学習を行うことが、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成することや「言語や文化についての体験的な理解」を深めることにつながる。この単元構想のもと、本校では、子どもたちの「コミュニケーション能力の素地」を養っていきたいと考えた。

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